刻印する人を選定するのも重要なプロセスである。
刻印するひとはブロックチェーンの場合、与えられたクイズを一番最初に解いた人が選ばれる。
このクイズを解くのは極めて難しい。最先端の専用チップを何百台も並列に走らせて正解を探すレベルの話だ。
しかし、答え合わせは瞬時にできる。そのため、最初にクイズを解いた人が本当に正解を出したのか容易に検証することができる。
たとえば、数独は解くのに時間がかかるが、正しい答えかを検証をするのは簡単だ。ブロックチェーンで与えられるクイズは数独とは全く異なるものであるが、クイズの性質は似ているものである。
この仕組みによって刻印するひとが、毎回同じになることが滅多にないようになっている。
クイズを解く作業をマイニング(採掘)と呼ぶ。
では、なぜ人はマイニングをするのか。
それは、正解者には報酬として仮想通貨が支払われるからである。
今日現在ビットコインでマイニングに成功すると、6.25BTCの報酬が支払われる。本日のビットコインの価格は日本円で600万円ほどなので、3750万円ほどが報酬となる。この作業に時間と労力を使うインセンティブとしては十分だ。