2.2 非中央集権型医療

医療ブロックチェーンの概念の最上位に分散型医療を位置付けたい。分散型医療を非中央集権型医療と呼んでも良い。英語では、”Decentralized Medicine”と訳すのが適切と考える。

非中央集権型医療とは何か、中央集権型医療と比較すると以下のような位置付けとなるものである。

本質的に分散型医療は、患者中心のネットワークである。患者が自ら生成するデータがそのネットワーク価値創造の中心になることもその特徴である。

本来であれば電子カルテ情報も患者が管理できるとよいが、実際問題としては運用上実現が極めて難しいので、上表ではあえて電子カルテは、分散型医療には記載することを断念した。しかし、長期的将来には、電子カルテも分散型医療に分類されるような社会がくることが望まれる。