1.2 耐改ざん性

分散型共有台帳のポイントは、トラストレス(信用関係のない)な関係者が台帳を共有し、電子キャッシュの取引を公正に記録していくことができるということである。

この仕組みを説明するのによく使われる例えが、だれでも立ち入ってみることができる公開広場に岩盤の台帳があり、この岩盤に取引記録を刻印するという話である。金属でできた優勝カップに優勝者の名前を刻むことで、歴代の優勝選手の名前を永遠に残そうとする手法に類似している。

一度刻印されると変更することはできない。これを耐改ざん性と呼ぶ。

技術的にはハッシュ関数とデジタル署名技術を活用し、さらにあるタイミングで生成されたブロックのハッシュ値を次のブロックに引き継ぐことで改ざんの難易度を極限まで高めた仕組みである。

財務諸表においても、前年度の期末残高と今年度の期初残高は一致していないといけないが、ブロックチェーンではブロックのハッシュ値でこれと同様の原理を果たしている。