6.2 分散型共有台帳

中央集権型の台帳は、中央集権組織が一元的に管理する台帳である。銀行を例に考えると、銀行が管理する台帳がマスターとなり、そこに口座保有者の残高や取引が記録されている。

分散型共有台帳は、ブロックチェーンネットワークに参加する採掘者が全員で同じ台帳を共有する。台帳に書き込む人を誰にするかの合意形成にはさまざまな方法があり、ビットコインの場合はPoW(Proof of Work)、イーサリアム2.0ではPoS(Proof of Stake)、これ以外にも多数存在する。

こうした合意形成アルゴリズムに従って、台帳記入者を決め、さらに記入された後に、その内容があっているか検証され、検証が終わると全員にその台帳がコピーされる。

こうした方法によって、Single point of attack(単一障害点)を排除し、悪意のあるひとによる改ざんの可能性を排除し、さらにシステムダウンの可能性も排除している。

分散型共有台帳は技術スタックの中ではLayer 1に位置付けられる。