「ピア同士が、両者が信用する仲介者を介さずに直接電子キャッシュの交換ができるか?」という問いに対して最終的な解決案を提示したのが先のSatoshi Nakamoto氏の論文である。
この問いに対していくつか考えなければいけないことがある。
中でも重要なことが2つある。
1. 電子キャッシュの送金先の本人確認をどうするか
2. 電子キャッシュ保有者の電子キャッシュ残高の台帳管理をどうするか
Satoshi Nakamoto氏の論文では、1.の本人確認についてはデジタル署名で解決できるだろう、しかし、2.の問題を解決しなければP2Pによる電子キャッシュ交換システムは無用のものになると指摘し、2.の問題の解決案を提示した。
その解決案が分散型共有台帳と言われるものである。