5.2 医療ブロックチェーンの事例

医薬品サプライチェーン管理

2020年3月9日に日本経済新聞が「偽造品排除へ先端物流、日通などがブロックチェーン最大1000億円投資 まず医薬品で」と報じた。「日本通運はアクセンチュアやインテル日本法人と組み、ブロックチェーンを活用した輸送網の整備に乗り出す。」とのことである。

そして、同年8月には、日通が「安心・安全な医薬品を世界に届けるグローバルサプライネットワークを提供」と題してプレスリリースをおこなっている。

臨床試験管理・医薬品安全性管理

症例報告書データをブロックチェーンで管理するアプリケーションは世界中で開発されており、参加企業は多数にのぼる。

同時に安全性情報データ管理に使われるアプリケーションも開発されている。

IOMTおよびサイバーセキュリティ

こちらは医薬品というよりは、医療機器などに分類されるべきものかもしれないが、医療向けIOTがハッキングされた場合に患者の生命に危険を及ぼす可能性があるため、IOTデバイスそのものをブロックチェーンネットワークに組込み、データの管理やデバイスID管理を行う事例が存在する。

実施例:Sentara社、slock社など