5.1 医療ブロックチェーン市場

医療ブロックチェーンは今のところ大きく4種類に分類される。

1. 医薬品サプライチェーンマネジメント

2. 医薬品安全性管理

3. 臨床試験管理

4. 医療向けIOTおよびサイバーセキュリティ

この分類はQYResearch社の製薬ブロックチェーン市場レポートに従った。

そして同レポートよると2020年の世界の製薬ブロックチェーン市場規模はおよそ10億ドル(1100億円)と推計している。

日本の製薬市場規模は世界のおよそ7〜8%であるので、そのままこの割合で試算するとおよそ80〜90億円の潜在市場規模があると考えられる。

もちろん、いまこの市場が存在しているとは筆者は考えていない。ただし潜在的には存在していると考える。

前段で紹介した同じ市場レポートによると2020年以降、CAGR72%ほどで市場が成長し、2026年にはおよそ3兆円に達すると予測している。同じ日本市場シェアを掛け合わせると、約2100〜2400億円が日本市場と見積もられる。

さすがに筆者はこれほどBullishに市場が成長するとは考えていないが、QYResearch社のCAGRの半分36%で見積もると2026年におよそ7000億円ほどの市場となり、このくらいは可能性としては否定できないと考えている。また日本市場シェアを掛け合わせると、日本市場は500~560億円ほどとなる。