現在日本では健康寿命の延伸が国家戦略の一貫としてその実現が目指されている。

医療データを長期に渡って時系列で蓄積し活用することで発症リスク予測の精度を向上できれば、未病・予防医療を進化させることも可能となるだろう。

またブロックチェーンの耐改ざん性を考えれば、モニタリングや監査にも役立つことが容易に想像できる。

現在の医療制度の中では、個別の長期コホート研究を除き、電子カルテの保管義務期間は5年と定められていたり、難病レジストリ事業も政府予算と紐づいているため、概ね5年ほどで次々と貴重な医療情報が利用不可能となって使い捨て状態が続いている。

ブロックチェーンの技術を活用すれば、患者の個人情報を安全に守りながら長期保存が可能となり、長期的な医療研究に役立つと考えられる。